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スタイリストの楽しい毎日


by marseille714
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泣ける本

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家の階段の空きスペースに父が作ってくれた本棚がある。
そこにはぎっしりの文庫本が詰まっていて文庫本は対外私が買ってます。

私は流行の村上春樹さんや東野圭吾さんなどを読むことはほとんどなく
どちらかと言えば何も考えず簡単にさらりと読み切れてしまうものが好きです。
好きになったらどれもこれも同作者のものばかり買うタイプ。
サスペンスが大好きで西村京太郎さんが大好きです。
TVドラマで渡瀬恒彦と伊藤四郎コンビ、高橋秀樹と愛川欽也コンビがありますが
本を読んでいるときは前コンビが画像として出てきます。



私は残念ながら新幹線の中で眠れないタイプですので
先日の東京に行ったときにもこの本棚から2時間ぐらいで
読める厚さのものを1冊取り出して持って行きました。
前に読んだ事のあるストーリーでもしばらくするとまた楽しめるのが
こういう本のいいところ。

ストーリーに深みが出るので長編物が好きですが
このとき手に取った本はショートストーリーが7話ぐらい収められているものでした。

6話まで気づかずに呼んでいたのですが、
7話の最初のページを読んだときに
「やばい!これは前に号泣した内容だった」という事に気づき、
品川駅もあと少しだし読むのをやめました。
朝から新幹線の中で泣いちゃったらまずいですもんね。


<追記>
「泣ける本」でアクセスしてくださる方が多いので追記します。
*西村京太郎 「石狩川殺人事件」文春文庫
  4篇収められている中の最後の石狩川殺人事件です。








それは聾唖の絵の上手な少女と妻に裏切られて人生を捨てた男性の物語。
人生を捨てた男性は公園でその少女と絵を通して出会い仲良くなって
心を開くようになりましたが少女は大学生3人に
助けを呼べないのをいいことに乱暴され自殺してしまいました。
男性は彼らが成人になるのを待ってから自殺した彼女の敵を討つため殺します。
もちろん彼らは彼女が自殺したときに目撃者がいて逮捕されていますが
未成年と言うことで刑が軽くあっという間に社会に出て何の反省もなく
生活しているのが許せなかったのです。
3人目を殺そうとしたときに十津川警部と亀さんたちに元学生は助けられますが、
敵を討つ男性に向かって悪態をつきました。
そのとき、十津川警部はその元学生のこめかみに銃をあてました。
もちろん刑事である十津川さんはほんとに撃つわけはありませんが
加害者と被害者とその関係者の理不尽な現実に十津川さんたちも
ほんとに腹を立ててました。

これが本当に嗚咽なしではいられないのです。
たかがサスペンス小説なのに・・・。されどサスペンス。

東京からの帰り道、新幹線の中で缶のハイボールを飲みながら、
朝、読み残した部分を読みました。
皆、酔っ払っているから泣いている私を気づかないでしょう・・・多分。
by marseille714 | 2010-04-23 18:17 | 映画・演劇・本